もう、どっちなのさ！（彼も私も・・・）

今日は作業所。
この頃は男友達が「友達」にかなり近付き、あまり尻尾センサーも反応しない。友情で乗り切るのじゃ！

そうして蓋を開けてみたら、作業所は作業がしっかり出来るのが私と男友達のみ。忙しいと職員が言っていたが、所長がさらに関係のない菓子製造を持ち込んできて、忙しさアップ。補助に回る人も入ったばかりの人だし、多分薬の副作用で動作が緩慢になっていて本当は追いつかない。
どんなもんじゃい！という感じで、私は紅茶マドレーヌ、カントリークッキーの生地、ハーブのチーズ味クッキー、レモンティーのミント風味のクッキーの生地を作った。男友達は抹茶クッキーの生地、抹茶パウンドケーキ、ゴマクッキーの生地、プレーンパウンドケーキを作っていた。
どんだけ労働させんねん・・・
それで昼休みに女性の利用者さんに「付き合ってるんですよね？」と言われて「１００％、１２０％ない！」と全否定したのにしつこくまだ訊かれた。そりゃ、傍目にはそう見えるのは分かってはいるが、お前もちゃんとなんか言え！というくらい男友達は無言。無責任なやっちゃな・・・

帰りになると、男友達はヘロヘロに疲れていた。駅までの道でいきなり掴まれて「お願～い、マクドナルドでハンバーガーが食べたい！」（おごれという意味ではない）
何やねん、その訳のわからん茶の誘い方は・・・
そんでもって、相変わらず愚痴こぼしの会。うちらはジイサン、バアサンか？
やはり男友達は周りの人がトロいのに多少イライラしている。だから薬の副作用などを薬が何のために使われて、どのように機能しているかを丁寧に説明した。まあ、理解は出来るが、我慢はできないという感情のようだ。その点は人道的によろしくないよ、と思うがまあいわゆる「古い考えを持った普通の人」だから仕方がない。もうストレスがたまっているのだからその人の好きにさせればよいのに、作業所のスタッフは変な待ったをかける。「お前さんはこっちの事情もわかるんだから協力してよ」という感じなのだろう。しかしこちらは金銭を払って利用をしている客の身分。好き勝手に放置プレイしとけばいいのにねぇ・・・

なんやかんや話していたら「聞き流していいけど紅葉狩りに興味ある？」といきなりきた。

へっ？

なぜそういう馬の鼻先にニンジンをぶら下げるような真似をする？単なる友情だけで箱根に２人で行くか？しかも現地に到着したら彼は彼の世界に入るので、私は私の世界に入れとのこと。意味がわからん。往復の電車がつまらないので話し相手ということなのか？

さすがにこれは「都合の良い女」状態なのか？それとも彼がかなり天然？

「都合の良い女かよ！」と思いつつも、やはり私は「興味あるよ」と言ってしまった。
あらら、友情だけで乗り切るはずだったのにねぇ・・・
しかし、愛情は現在はないな。ただ身体の接触があれば心が動くのは確かであろう。もしくは彼が自分の弱さを見せたとき。

一応奇妙な形であるが「デート」であるのでルンルン♪するかと思いきや、完全に冷静な私。一応「他に紅葉狩りに付き合う人はいなかったの？」と尋ねてみた。「いやあ、いたけどさぁ・・・」となんだかもぐもぐ言っている。

話が尽きたので別れたが、塩キャラメルを買って私が自立支援センターに行く途中でも彼はまだゆっくり歩いていたのでキャラメルを「研究材料にしな！」と渡した。

そして自立支援センターへ。頭の良い若い相談員が、塩キャラメルに過剰な期待をしていたが、単に美味しいだけでパンチがないせいかがっかりしていた。一通り今日の話をすると、相談員さんは「男だから分かりますけど、紅葉狩りに付き合う人はいなかったんですよ」と言っていた。男心は分からん。きちんと職に就いて家庭を築けるようになったら女性と付き合うらしいんですけど、と言ってみても「だって誘ってるじゃん」と真っ当な答え。そうだよな、明らかに誘っとるわな。相談員さんは「あまり彼のことで悩まずに影ながら作業所を卒業をすることを応援するのがいいんじゃないんですか？」と言っていた。それは理解しているが、まだ完全に割り切れていない私・・・

彼は完全に謎の人物
そして私は完全に白と黒の間を彷徨っている。

おまけ：ねこ好きだけど、たまには犬の絵を描いてみた

タグ：犬 作業所 自立支援センター 塩キャラメル 菓子作り 紅葉狩り 箱根 マクドナルド